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決勝はアッズーリ対レ・ブルー



奇しくも最も前評判の高かった欧州強豪国VS前評判の低かった欧州強豪国のカードになりましたね。



イタリアは試合を重ねるごとにチームとしての強さを見せ付けてる感じ。伝統の守備の堅さはもちろん、今のアッズーリにはもうひとつの”強さ”がある。もうイタリアは”1点とって逃げ切る”チームではない。”1点もやらないで点をとる”チームになりつつある。
現在まで失点はザッカルドオウンゴールのみ。アメリカ・ガーナ・チェコウクライナ・ドイツと弱小国と一回も当たってないことを考えればこれは凄まじい数字。ポッゼッションのドイツにもカウンターのウクライナにも変わらず点を与えていないところも特筆すべき。事実上、参加国最強の守備陣でしょう。
攻撃陣も秀逸。トッティのコンディションは微妙だけど、デルピエロは相変わらず渋い。酷評されるトニも、正直言って動き自体はいいと思う。あのキープ力でのポストプレーはほんとに効いてるよ。守備の堅いフランスとやるんなら彼の存在は必須だと思う。両SBの活躍が目立つのも前線でしっかりボールが落ち着いてるからだね。
本当にリッピは上手いことチームを作ったよ。



対するフランスはジダンの存在がすべてのサイクルを肯定的にしている感じ。
なんか忘れ去られてるけど、ジダンはすでに代表引退した選手。復帰してなかったらどうなってたんだろうね。
まぁそれはともかく、ジダンのラストダンスを最大限に活かすチームになってると思う。最大限の自由が与えられてるから思い通りにプレーできるし、引退が決まってるから来期のことを考える必要もない。決勝でも彼が鍵だと思う。あとはアンリ・リベリらがどれだけ数少ない決定機を活かせるか。正直今までどおりじゃあイタリアには勝てない。でも能力の絶対値を考えれば可能なはず。ジダンが居る限り必ずチャンスは来るからそれを確実にモノにしないとね。


一応予想は2−0でイタリア。なんだかんだ言ってもね。